老後に強い!資産の持ち方
コラム

老後に強い!資産の持ち方

<日本人VSアメリカ人の金融資産>

 日本人とアメリカ人の60代、70代の金融資産を比べたデータがあります。日本人の60代の金融資産の中央値は850万円、一方でアメリカ人の60代の金融資産は2,153万円です。次に、それぞれの10年後を見ていくと、日本人の70代が550万円と減少しているのに対し、アメリカ人は2,480万円と増えています。

 なぜ、このような違いが生まれるのでしょうか?

※参考:日本人:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(二人以上世帯調査)2011年 、アメリカ人:Federal Reserve Survey of Consumer Finances,2012 

<日本・米国の個人金融資産のポートフォリオ(割合)

 日本人、アメリカ人の金融資産の違いは、個人資産をどのように持っているかの違いによって生まれています。

 ここで、それぞれの個人金融資産のポートフォリオ(割合)を見ていくと、日本人は総資産のうち、51.7%が現預金(タンス預金・普通預金)に預けています。対してアメリカ人は総資産のうち13.3%しか現預金をもっていません。1000万円資産があっても銀行には133万円しかないということです。

 それでは、アメリカ人が現預金13.3%以外何を持っているかと言うと、債券・投資信託・株式・出資金・保険・年金準備金などになります。さらにアメリカではこの保険・年金準備金も株や不動産、投資信託で運用しています。日本人の保険や年金準備金の運用先は国債・日本国債になってしまっていることが多いため、金利が低くお金はほとんど増えていきません。このポートフォリオの違いが、老後の金融資産の大きな差を生んでいます。

 今後のために、現金はここ数年で必要な分だけ銀行に預け、中長期的に必要なお金(教育費・老後資金など)は運用していくことで、将来に向けてお金を守ることができます。

※参考:日本銀行調査統計局(資産循環の日米欧比較2015年7月2日 図表2 家計の資産構成)

 

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