ゆとりある老後の生活に備える、個人年金保険とは?
ゆとりある老後の生活に備える、個人年金保険とは?
老後の必要な生活資金に対し、自身で準備するのが個人年金保険です。
毎月保険料を一定年齢まで払い込み、その後は積立金をもとに年金形式または一括で受け取ることができます。
公的年金との違い
公的年金は、20歳以上60歳未満のすべての方が加入する国民年金と、会社員や公務員が加入する厚生年金の2階建て構造となっています。
一方、上乗せで3階に私的年金として、個人年金保険や個人型確定拠出年金などがあります。
公的年金と私的年金の違いは大きく2つあります。
1.公的年金は加入が義務付けられているが、私的年金は任意または勤務先の制度として加入
2.公的年金の受取期間は終身だが、的年金は終身・有期・一括など制度や保険によって違いがある
また、私的年金は運用方法によって「定額個人年金保険」と「変額個人年金保険」があり、円建てか外貨建てか通貨による運用方法や受取期間など、さまざまなタイプがあります。
定額個人年金保険とは?
契約時に決めた予定利率で運用する個人年金保険で、最大のメリットは将来受け取れる金額が確定しており安心できる点です。
デメリットは、インフレで物価が大幅に上昇した際、受け取れる年金の価値が目減りしてしまう点です。
変額個人年金保険とは?
選択した投資信託などを特別勘定で運用する個人年金保険です。運用実績によって年金額が増減するため、運用方法次第では、受け取れる年金額が払い込んだ保険料を上回る事も期待でき、インフレ時に強いというメリットがあります。
一方で、受け取れる年金額の最低保証がないため、年金額が元本割れするなど、大きな損失が生じるリスクもあります。
個人年金の主な種類
受取期間によって3つのタイプに分けられ、契約時に定めた年齢から死亡するまで年金を受け取れる「終身年金」や、契約時に定めた一定期間(5年〜15年など)にわたって年金を受け取ることのできる「確定年金」「有期年金」があります。
個人年金保険のメリット・デメリット
老後資金に備えるための個人年金保険には、さまざまなメリットがあります。
普段の生活で貯蓄が苦手な人でも、将来の生活資金を計画的に貯めることができ、支払った保険料は、年末調整時・確定申告時に税法上の優遇を受けることができます。
またデメリットとして、年金の受取開始時期が決まっているため、中途解約すると元本割れする可能性があります。
まとめ
必要な資金はどのような生活を送りたいかによっても大きく変わるため、まずは老後の生活をシミュレーションしておくことが大切です。
そして個人年金保険の特徴を踏まえたうえで、ご自身に合った年金の種類を検討してみてはいかがでしょうか。