老後の生活設計を考える~公的年金の仕組みと受給額アップの秘訣!~
老後の生活設計を考える~公的年金の仕組みと受給額アップの秘訣!
公的年金は、多くの人にとって老後の生活を支える重要な収入源となります。
将来の経済的安定を確保するため、公的年金制度を理解し、自分に合った戦略を立てることが重要です。
公的年金の基本
公的年金には国民年金と厚生年金があります。
• 国民年金:20 歳以上 60 歳未満のすべての人が加入
• 厚生年金:会社員や公務員が加入
国民年金の受給には加入期間が 10 年以上必要で、原則 65 歳から受け取れます。
年金受給額の計算方法
1. 国民年金の計算方法
国民年金の満額は令和 6 年 4 月分以降、年額 816,000 円です。
支給額は、以下の計算式で算出します。
その年の老齢基礎年金満額×(保険料納付済月数÷480 カ月)=老齢基礎年金額
2. 厚生年金の計算方法
厚生年金は以下の計算式で算出します
【A】(平均標準報酬月額× 7.125/1000 × 厚生年金加入月数)+【B】(平均標準報酬額×5.481/1000×厚生年金加入月数)
※【A】 は「平成 15 年 3 月以前の加入期間」、B は「平成 15 年 4 月以降の加入期間」で計算
年金受給額の平均
• 国民年金の平均月額:約 5.6 万円
• 厚生年金(基礎年金を含む)の平均月額:約 14.5 万円
職業別の平均年金受給額
1. 会社員・公務員(第 2 号被保険者、年収 500 万円の場合):月額約 16 万円
2. 自営業・個人事業主(第 1 号被保険者):月額約 7 万円
3. 専業主婦(主夫)(第3号被保険者):月額約 7 万円(条件を満たせば満額)
会社員・公務員は老齢基礎年金と老齢厚生年金を受給することができるため、受給額が多くなっています。自営業・個人事業主・専業主婦は基本的に老齢基礎年金のみの受給となります。
将来の年金受給額の調べ方
正確な受給額は「ねんきんネット」を確認しましょう。ねんきんネットの利用には、利用登録またはマイナポータルからの連携が必要です。詳しくは「ねんきんネット」のウェブサイトを確認しましょう。
▶ https://www.nenkin.go.jp/n_net/
年金額を増やす方法
1. 国民年金の追納や任意加入をする
2. 収入を増やす
3. 定年した後も働く(70 歳まで厚生年金に加入可能)
4. 繰り下げ受給をする(最大 84%増額)
老後資金の準備
公的年金だけでは不足する可能性があるため、自助努力による準備も検討しましょう。
1. 個人年金保険や iDeCo の活用
2. NISA などの資産運用を行う
まとめ
老後に必要な生活費も考慮しながら、年金受給額と支出のバランスを確認し、不足が予想される場合は早めに対策を立てることが大切です。
定期的に自分の年金情報を確認し、将来の生活設計に役立てましょう。