がん保険は必要?不要?年代別の選び方をプロが解説
日本人の三大死因の一つであるがん。がんに対する備えとして「がん保険」に加入するかどうか迷う人も多いでしょう。
今回は、がん保険が必要か不要かをさまざまな視点から解説し、年代別に最適な選び方を紹介します。
日本人の三大死因に占めるがん
厚生労働省のデータによると、日本人の主な死因は悪性新生物(がん)が 1 位となっており、次いで心疾患、老衰が続きます。2020 年の統計によれば、日本人男性のがん罹患率は 62.1%、女性は 48.9%となっており、一生のうちにほとんどの人が関わる可能性のある病気です。
がん保険の必要性は個人の状況や年代によって異なる
国民の 2 人に 1 人ががんになる時代において、がん保険は重要な選択肢となっています。しかし、すべての人にがん保険が必要というわけではなく、年齢や家族構成、経済状況によって必要性は変わってきます。
また、治療費以外にも、働けないことによる収入減少や、通院交通費などの付随費用も大きな負担となります。公的医療保険だけでは十分にカバーできないケースも多いのです。
年代別のがん保険選びのポイント
20 代〜30 代
若年層は、がんのリスクは比較的低いものの、罹患した場合の経済的インパクトは大きいため、保険料の安い若いうちに加入を検討するのが賢明です。
特に家族を養う立場にある場合は、収入保障に重点を置いた保険が適しています。
40 代〜50 代
がんリスクが上昇してくる年代です。働き盛りで、子供の教育費がかかることが多い時期でもあります。治療費の保障に加えて、先進医療や特約を活用した総合的な保障を検討するべきでしょう。
60 代以上
保険料が高くなる傾向がありますが、公的介護保険と組み合わせた保障設計を考えるとよいでしょう。既存の保険の見直しも重要です。
自分に合ったがん保険を選ぶための 3 つのステップ
- 自分の経済状況を把握し、がんになった場合にどれくらいの備えが必要か計算をする
- 公的保険や企業の福利厚生、既存の保険でどこまでカバーできるかを確認する
- 不足する部分を補うために、自分の年代や家族状況に合ったがん保険を選ぶ